「逃げるは恥だが役に立つ」は現実逃避のための言葉じゃない
どうも、おのさとです。
最近、辛かったら逃げろ、好きなことでも生きていける、というような逃げることを肯定するような言説を多く見かけます。
それらに対して私はずっと違和感を持っていたんですが、それを言語化できたような気がするので記事にします。
そもそも、なんで逃げろと声高に叫ばれるようになったのか。
それは職場環境や人間関係に、到底理解できないような理不尽が蔓延っているということがSNSの力によって広まったからです。
セクハラ、パワハラを筆頭とするハラスメント問題や家庭内暴力などですね。
私たちはこの前提を忘れてはいけない。
憲法にある「健康で文化的な最低限度の生活」が保証されない時は、さっさと逃げろよ!ってことです。
そりゃそうだ。人間としての尊厳を無闇矢鱈に傷つけるような環境からは今すぐ逃げたほうがいい。完全同意です。
でも!耐えるべき苦しい状況からも逃げることが正しいことなんだみたいな空気が蔓延してないですか??
分かりやすい例で言えば受験勉強とか新入社員がやらされがちなクソみたいな事務作業とかからも逃げるが勝ちみたいな。退職代行とかその象徴でしょ。
今やスマホを開けば大きな成功を挙げたインフルエンサーの思想や意見にすぐに触れることができます。インフルエンサーって成功してるから全てが正しく見えてくるけど、そんな奴らばかりじゃないからね。自分の影響力を使ってバカから小銭を毟ろうとするやつらだっていますからね。
前見てビビったのは、某インフルエンサーが大学行かずにオンラインサロン行った方がいいって呟いてたやつ。いやいや、あんた立派な学歴持ってるやろ。それで一杯得したことあるやろ。私は別に大学行った方が良いというつもりもありませんが、そういうポジショントークはクソだなと思いますね。
しかも大学受験って自分の努力だけで勝負できる最後のゲームですからね。そこでどうやって勝つか考えることは、インフルエンサーワナビーたちとディスカッションしてるよりはるかに身になると思ってます。そこは逃げるべきじゃないんじゃないかな。
仕事だってそう。私も新入社員としてクソみたいな旧態依然のやり方押し付けられて辞めてえって何度も思いましたけど、耐えてたらそういう仕事の楽しみ方とかわかってきましたよ。そういう自分で掴む感覚って、辛くて苦しいことに耐えないと身につかないもんだと思うんです。そして自分で掴んだ答えは一生忘れないんです。
耐えた先に広がる景色とか心情を得る機会を奪うような「逃げ恥」は私はキライですね。
そもそも会社員を煽るようなことを言いまくってる人たちってダサくないですか?人の生き方にケチつけて勝ち誇ったようなドヤツイート連発してる人見てると哀れな気持ちになります。
本当に好きなことや楽しいことしてお金稼いでる人がそういう煽りしてるの見たことないし、多分そもそも他人の人生に興味がないでしょ。
今、名の知れてる社畜煽るようなインフルエンサーたちって、会社員をやめることで得られる甘い幻想をチラつかせて小銭稼いでるだけにしか思えないし、それに賛同してホントに会社辞めたとかいってる人もどうした??って思っちゃう。
逃げることを過度に正当化すると責任感が持てなくなる。自分で決めた道だから自分で落とし前つける!っていう覚悟がないと、信頼感ゼロの空虚なモンスターが出来上がる予感しかない。
だからあえて言いたい。
逃げるな!戦え!
以上、おのさとでした。また明日バイバイ