せんいち!

おのさとの「千里の道も一歩から」小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。

M-1グランプリ2018はもはや漫才日本一決定戦ではない

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どうも、おのさとです。

 

昨日のM-1グランプリ、見ました?

私は2015年大会以来の生観戦となりました。

 

ひとこと。

 

マジすごかった。。

 

中卒の語彙力粗品風に)

 

今日はM-1について書かせてください!!

 

ネタ後の尺がたっぷり

まずとてもよかったのはここ。ネタ終わりに審査員7人全員にコメントの時間があった。

そのおかげで審査員のM-1に求めているものが何となく見えてきて、全組見終わった後には納得感がありました。

 

せっかくのネタバトルが(語る時間がないことによって)基準が不明瞭な採点によってもやもやが残ってしまったらもったいないじゃないですか。

今年はそれが全くなくて運営側の良さが光ったな~と思いました。

 

アスリートがくじ引くやつ、おめーは違うからな

 

私が考える審査員それぞれの基準

 

オール巨人:ウケ度、うまさ、新しさ など漫才要素をバランスよく勘案している印象

中川家・礼二:しゃべくりのような漫才「らしさ」と当日のハマり具合を重視

塙:霜降りの後のコメントから、漫才の「強さ」を見ていたのかも

志らく:芸事として成立しているか否か

サンド・富沢:構成力前提の爆発力があるかどうか

松本人志:新しさと客席のウケ具合

上沼恵美子:好きか嫌いか

 

これが本当に審査員の方々の基準であるかは本人のみぞ知る、ですが、私が思うにそれぞれの基準がばらけていた。

だからひとりひとりの点数のばらつきはあったかもしれないが、全体として順位に影響はなく、文句の少ない1・2・3だったとおもう。個人的にかまいたちを激推ししていたので残念だったが、霜降り・和牛・ジャルジャルを上回っていたかというとそうではなかったと思うので不満はない。まあ、もし霜降りとかまいたちの順番が逆だったらというのはあるがそういう運も含めてM-1。笑いの神が舞い降りたのが霜降りだったいうことだろう。

ちなみに志らく上沼恵美子は特に印象的だけど、実際一番点数に差があったのは塙の16点(霜降り98点とゆにばーす82点。)

 

戦いとして理想的な三つ巴

1stラウンドの結果勝ち残ったのは

 

 

の3組。この3組のスタイルが三者三様であったのが最終決戦をハイレベルに、審査員にとってはとてもむずかしく、見ている人にとっては最高に面白いものにしたと思う。

 

霜降り明星は結成5年目、業界人からは絶対に売れると思われていた次代のスーパースター。漫才のスタイルは、舞台を広く使った躍動感のあるボケせいやと、痒い所に手が届く絶妙な表現で的確に突っ込むツッコミ粗品のまさに近代漫才の集大成のようなもの。

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和牛は結成12年目、言わずと知れた超実力者。2年連続準優勝はもはや優勝することより難しい。それを可能にするのは、誰もまねできない常に想像の3歩先を行く裏切りを見せてくれる構成力と、その構成を最大限に生かす演技力。

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ジャルジャルは結成15年目のラストイヤー。自分たちが面白いと思ったものを貫きとおす潔さ、そしてそれを大衆にウケるものに昇華できる本人たちの人間性。大衆にウケることではなく自分たちが楽しめるかがスタート地点であるからこそ誰ともかぶらない「ジャルジャル」というジャンルを作った猛者。

 

こんなん興奮するやろ!!

で、実際最終決戦、全員めちゃくちゃおもしろかった。。私ずっと「すげぇ、、すげぇ、、」しか言ってなかった。めっちゃ笑ってんのに感動して泣きそうになるっていう、見ているだけなのに感情ぐちゃぐちゃになってました。

 

最終決戦って、だいたいどこか1組はこけるのよ!あ、こいつらはないな、っていうやつがでてくるもんなの!それはM-1だけじゃなくてKOCもそうなんだけど。

こんなに全員面白いのってなくない??

私は最終決戦で死ぬほど迷った結果ジャルジャルかなと思ったんですけど、結果霜降り4票、和牛3票で霜降りが優勝でした。この結果にはもちろん納得だし、でももし最終決戦も得点制だったらまた違うのかなともおもったりして。それほどまでに競った争いだったと思います。

 

本当に見ていて泣きそうになる最終決戦でした。最後のまっちゃんの

「いやなんかね~、前半、全体的に重かったじゃないですか。後半、みんなチームプレーみたいな感じで漫才盛り上げてるのが…俺、おっさんやな…泣きそうになってるわ。ごめんなさいね」

で泣いた。マジ泣いた。

 

戦いの場のチームワーク

まっちゃんっていうひとは本当に言葉えらびの天才ですね。

私も見ていて前半めっちゃ重くて、かまいたちでも全然点数伸びなくて今年はなんかめっちゃピりついてるなって思ってたんですが、それでも3位にしばらくいたスーマラの田中のテッテレーを筆頭にネタが終わった組も雰囲気を作って、トムブラウンが風穴をぶち開けて、その風穴を巨大な開口にしたのが霜降りと和牛でした。

そのような1stラウンドの過程があったからこそ、最終決戦があそこまで盛り上がったのだと思う。

もちろん、霜降りがチャンピオンなのには異論もないし最高に面白かったんですけど、M-1っていうのは決勝進出者全員がチャンピオンなんじゃないかとか、なんか変なことを思ってしまう。決勝に上がことができるとんでもない才能と努力の塊がぶつかり合うことででる火花っていうのはどんな炎色反応よりも美しくて、でも選ばれるのは一組っていう残酷さもあって。特に今年はずーっと戦い続けてきたベテラン勢をとんでもねー馬力を持ってる上に若さゆえブレーキの踏み方を知らないルーキーがぶち抜いていくという構図もあったので、、、なんかもう言葉が足りねーぜ。

 

それらをひっくるめて「チームプレイ」と表現したまっちゃんにはなんかもうありがとう!!って感じでした。

 

今年のM-1はただの漫才日本一決定戦ではなかった!

シェイクスピアをこえたM-1という喜劇!スラップスティック・コメディなんやで!!

 

おわりに

めっちゃ語ってしまい激寒おじさんと化しました。お目汚しすみませんでした。

一度も筆が止まらず2500字駆け抜けました。

最後まで読んでくれてありがとう。たぶん最後まで読んでくれた人は今年のM-1に感動した人たちだよね!

 

来年がもう楽しみです。

 

今日はここまで。おのさとでした、また明日。ばいばーい!